㈱協大工業(宮城県仙台市)

好調の理由は誠実さ 顧客の信頼獲得を次につなげて

 

仙台市の西側、JR仙山線愛子(あやし)駅から約1㎞、仙台市中心部からは車で30分ほどのところにあるのが㈱協大工業だ。同社の小野寺透社長は「何も特別なことはやっていない」と語るが、取材時点で「今期の売り上げ見込みは10億円」だという。果たして本当に「特別なこと」はやっていないのか?順調に成長を続ける同社の経営の秘訣はどんなところにあるのかを探ってみた。

 

地元のニーズに応える家

 

同社が打ち出している柱の一つが耐震だ。パナソニック電工テクノストラクチャー㈱が開発した「テクノストラクチャー工法」の施工認定店となり、「地震に強い家」を大きくアピールしている。同工法は木材・鉄の複合梁、独自の接合金物を用いて木造の良さを残しながら耐震性を大幅に向上させ、震度7にも耐えられる住宅を手ごろな価格で提供できる。

現在は「テクノストラクチャー工法」を採用した住宅が全体の3分の2を占めている。宮城県沖地震、宮城県南部地震など大きな地震が多発しているせいか、耐震に対する顧客の関心は高いとのことだ。中でも、20〜30代の一次取得層と呼ばれる顧客は特に強い関心を寄せる人が多く、平均して35坪前後・2500万円程度の注文が主流だという。「若い方は手の届く範囲で家が欲しいと考えている方が多く、買える範囲内で耐震性が高いというのが魅力になっている」と、小野寺社長は人気の理由を分析している。地震が多いという土地柄を逆手に取り、地域の顧客ニーズに応える戦略であるといえるだろう。

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