㈱河合工務店(東京都中野区)

 

儲けを考えるより、いかに顧客に喜んでもらえるか 「地域に必要とされ、信用されなければいけない」

 

新築はすべて

職人の手作り

 

 「いまどき東京で墨付け・刻みをやっているところは少ないと思います」と河合孝社長(69)が話すように、河合工務店(東京・中野区)はプレカットを使わずに大工職人が墨付け・刻みを行っている。その理由は、墨付け・刻みが必要とされなくなることへの危惧があるからだ。「日本の家、伝統構法というのは長年に渡って守り、育まれてきた。代々の職人さんの仕事というのは日本の伝統や文化を守る仕事なんです」。


 同社の新築はある程度単価が高くなるが、ローコストという時代の流れに、伝統的な技術を擁して正面から立ち向かう。河合社長は「こう考える工務店が増えてもらいたい。技術を持った大工職人を抱えることが、他社との差別化にもつながる」と見解を示す。


 年に4〜5件ほど建てる新築の坪単価は、約75〜80万円。一見割高そうに思えるが、ローコストを謳うハウスメーカーの住宅でも、いろいろオプションを付けていけば同等金額になることがある。「素材や建材、家づくりの考え方を見てもらえれば、ウチの家は高くないと思います。すべてが職人さんの手作りですから」。 

 

 同社の設立は昭和13年。古くからの顧客を多く抱えており、数十年前に新築を建てた方からの建て替え依頼や、大掛かりなリフォームを行うこともあるという。年に数回は1000〜2000万円規模の改修を手掛けている。

 

(全文は本紙7月25日号に掲載)

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