有限会社山下実工務店(東京都清瀬市)

 

年商1億円未満、完全家族経営 東京の工務店の未来

 

 東京都清瀬市の(有)山下実工務店は、創立明治35年、創業106年を超える大工・棟梁の原型のような工務店である。初代が澤治朗なのに屋号が違うのは親戚郎党みな工務店で、実父の3代目実氏の名前で商業登記を行ったからだ。

 

 2代目善太郎、3代目実、4代目山下一男現社長、5代目予定者沢也まで長子承継のサラブレッドのような工務店家系である。残された先々代の請負書を見ると、「東京府北多摩郡大字中里、伊藤萬五郎様居宅新築、仕上げ造作手間579人工」のような請負書が沢山残っている。

 

 こうした歴史と伝統がものをいい、特命受注だけで、営業しなくとも新築住宅の注文が舞い込んできたのは1992年頃まで。社長自身を含む4人の大工で年間3棟が手いっぱいであり、それ以上は顧客に待ってもらうような時期であったという。

 

 (全文は本紙9月25日号に掲載)


ページトップに戻る