工務店経営者による13冊目の著作が発刊
長野市吉田で建設会社「建築のよねやま」を営んできた米山四郎会長の13冊目となるエッセイ集。同社長の日々感じたこと、商売についての考え等が紹介されている。
特に印象深かったのが「掃除も仕事のうち」という話。米山会長も若いころは「道具を持っているときが仕事で、箒を持っているときは仕事ではないと思っていたこともあった」と打ち明ける。
また、仕事に行くとゴミ屋敷に近い家があり、住まい手が80代になっても、物をため込んでいる家が少なくないという。これを機会に処分してはと勧めても「まだ使う」、「そのうちやる」といわれるそうだ。こうした中、使い捨ての時代に育った人と、戦時中育った人との違いとした上で、仕方ないことかもしれないとまとめている。
定価1600円、合同会社風來社より発刊されている。
【日本住宅新聞9月25日号より一部抜粋】