BXカネシン 開発試験センターB-Lab 最大1000 kNの荷重テストも可能

金物メーカーのBXカネシン㈱(東京都葛飾区)はこのほど、6月に開設した「BXカネシン開発試験センターB-Lab(ビーラボ)」を一般向けに初めて公開した。ビーラボは建物自体を木造で建築していることや、大規模木造建築物に対応する試験機を取り揃えている点が特長だ。
従来より金物の検査が行える試験機は有していた。しかし、中大規模木造建築物の市場が急速に拡大する中で階高が高い建築の壁試験などが求められるようになった。その結果、必要とされる荷重容量などで課題が生じていた。
今回新設したB-Labでは、階高の高い建物に採用する建材を試験するために、高い天井高を確保。大規模建築物に対応する最大高さ4・5mの面内試験機に加え、鉛直方向に最大1000kNの荷重テストが行える万能試験機などを揃えた。
建物自体を木造で建築しているのも特長だ。延床面積は313・91㎡。準防火地域/防火地域に建築している。こうした建築物を見学した参加者からは「空調や電気設備の配管収まりなど木造の防火建物の実物が見れて参考になった」との感想が寄せられた。また、施設が東京都23区内に位置していることからアクセスしやすい試験施設であることも強みだ。
同社は中大規模木造建築のことをMP木造建築と呼んでいる。これまで「非住宅」や「中大規模」と呼称されてきた木造建築を統一するための提案だ。
担当者は「実験は未知なものではなく、必要な時に実施可能なものであり、その相談先がある」としている。MP木造建築の接合部の相談や各種実験の相談は同社が運営する「構造金物相談所」が受け付ける。
【構造金物相談所】
構造金物相談所 - 中大規模木造建築のノウハウ|BXカネシン株式会社
【日本住宅新聞11月15日号より一部抜粋】