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マッハシステム供給数は13%減 非住宅での応用事例は徐々に増加 ㈱FHアライアンス

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 次世代の全館空調「マッハシステム」の開発と普及を行っている㈱FHアライアンス(愛知県春日井市)は10月9日、第15回となる年次総会を東京都内で開催した。
 主幹事は東京都目黒区で注文住宅を手掛ける㈱伊庭工務店が務めた。地場のZEHビルダーとしてマッハシステムを採用した家を供給している。
 マッハシステムの特長はエアコン1台で全館空調が可能な「省エネ性」と、小温度差による「快適性」を両立している点だ。「一般的な全館空調システムの3~4倍程度の風量を送ることで、室温との温度差が少ない風でも十分な冷暖房が可能」とする。
 さて、2023年4月~2024年3月にマッハシステムが供給された戸数は291戸となり、前年度比13%減の結果となった。背景には日本全体に供給されている住宅の数自体が減少している実態がある。同社は「近年は非住宅への応用事例が徐々に増えている」としている。
 こうした現状をうけ、同社は「マッハシステムに取り組んで良かったという前向きな話がまだまだ伝わっていない」と問題視する。
 弊紙ではマッハシステムの採用工務店に取材を行ってきた。施主様から好評である一方、工務店によれば、小温度差など体感による快適性は口頭で説明しきれない難しさがあるという。
 実際にマッハシステムを採用したモデルルームに来場してもらう工夫や、モデルルームに宿泊してもらう手法をとる事業者もいる。
 総会の事例紹介では㈱伊庭工務店から空気質の重要性について言及があった。家づくりでは「水と空気など体に入るものの大半が綺麗になるよう計画している」という。
 同社は給水の大元に浄水器を付けることで住宅で使う水全てが浄水になる「ピュアセントラル」を採用。空気質は粉塵や花粉などを取り除いた新鮮な空気を循環させる「マッハシステム」で担保している。
 ㈱FHアライアンスでは2025年8月31日までの事業計画のうちマッハシステムの品質向上も目標として挙げる。従来、浴室換気はマッハシステムの対象外としているが、それを可能にする専用の全熱交換器を来年度の実用化を目指して開発している。

【日本住宅新聞10月15日号より一部抜粋】 

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