1. TOP
  2. 企業・団体
  3. 日本建築士会連合会 一室改修テーマにパネルディスカッション

日本建築士会連合会 一室改修テーマにパネルディスカッション

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 (公社)日本建築士会連合会(以下、士会連合会)は6月17日の総会に先立ち、7月1日の「建築士の日」記念講演について記者会見を実施。既存住宅における「1室改修」の重要性について説明した。

 「建築士の日」は、1950年7月1日に建築士法が施行されたことを記念し、1987年に士会連合会が制定したもの。建築士の質的向上と社会的な意義、地位向上に向けたPRを行うと共に、その意識の再確認を行う日としている。全国各地の建築士会では、この日を中心にセミナーや作品展を開催し、建築士の役割を市民に発信してきた。

 こうした中、市会連合会では本年、「いつもの暮らしにも災害時にも命と暮らしを守る『一室改修』のすすめ」をテーマに動画配信を実施。基調講演は伊香賀俊治慶應義塾大学名誉教授と今村聡元日本医師会副会長が務め、断熱改修の健康効果やエビデンスを平易に伝え、建築と医療の連携の重要性を訴える。また「一室改修のメリット、進めるに当たっての問題点等」について両名の他、古谷誠章会長も交え、パネルディスカッションを行う方針だ。

 会見で古谷会長は耐震、耐火、断熱など様々な課題を抱えている既存住宅が多く存在していることを指摘。こうした住まいが被災しても、人々の命や暮らしを守るための工夫を建築士としてできないものだろうかと考え今回のテーマを設けたと明かした。

 その上で「一室改修」という言葉に込められた意味に言及。経済的側面から一棟全体は難しくても、一室だけ改修を行う手法はありうるとの認識を示す。さらに改修の際は断熱性能だけでなく、耐震や防耐火の性能についても同時に改善するアプローチを行うことで、生命に危険が及ぶようなリスクを軽減できるのでは、と提起した。

 動画は6月29日(日)10:00よりYouTubeにて無料配信を行う。また、建築士会CPD制度1単位となっている。
公益社団法人日本建築士会連合会

【日本住宅新聞2025年6月25日号より一部抜粋】

関連キーワード

関連記事