戦争が始まる新たな物不足

2月24日、ロシアのプーチン大統領がウクライナに攻撃を開始した。今後、アメリカをはじめとする世界各国がロシアの行動にどう対応するのか注目が集まっている。
戦争がはじまると、様々な分野に混乱が発生する。例えば今回の事態を受け、大阪取引所で行われている金の先物価格は24日時点で1グラム7122円と、過去最高値を付けた。その他、原油市場も高騰、ニューヨーク市場のWTIの先物価格では一時、1バレル97ドルと、7年半ぶりの水準まで上昇した。
こうした中、我が国の住宅業界としても何かしらの影響をこうむる可能性は否定できない。昨年以来、コロナ禍にあってウッドショックと呼ばれる木材等の入手困難・価格高騰化が大きな問題となっているが、今後ウクライナ情勢の進捗次第では海外から輸入する木材・建材・資材のさらなる入手困難、高騰化も予測される。現在、世界各地から輸入される物流システムの上に我が国の住宅産業が成り立っている以上、こうした事態が生じるのはやむを得ないことともいえる。
読者工務店においては今後、最新情勢の入手に努めつつ、このような状況下にあって、考えうるリスクにどう対処していくのか、今から点検しておく必要があるといえるだろう。