大建工業㈱ 80周年の節目に描く未来空間 DAIKENのビジョン示す
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大建工業㈱(大阪市)は9月26日に創立80周年を迎え、同時に社名をDAIKEN㈱へと変更する。これを記念したイベントが6月4~5日、東京都内で開催された。来場者は2日間合計で4712名となり、同社は「目標を大きく上回った」としている。
展示テーマは「ずっとここちいいね」。これは同社が10年後の2035年を目指して策定した長期ビジョン「TryAngle 2035」に基づく。従来の長期ビジョン「GP25」で目指した「建築資材の総合企業」という姿を引き継ぎつつ、今回の長期ビジョンでは「サステナブル(環境)」と「ウェルビーイング(快適)」を強みとした事業展開を進めあらゆる場所で、あらゆる人に、サステナブルで快適な体験を提供する。これを新たなコーポレートメッセージ「ずっとここちいいね」として表現している。
会場では、若手社員が中心となってコンセプトを検討したシェアハウス、オフィス、駅の空間展示が行われたが、これらは同社の建材をアピールするだけではなく、その建材によって形作られる「空間の心地よさ」を強調するものとなっていた。これまでの80年間で培ってきた知見をもとに、10年先の空間のあり方を予想し、その未来にベストな空間を提案した。
シェアハウスの空間展示ではセカンドライフを迎えた入居者がそれぞれの趣味を楽しみながら、趣味を他の入居者とも共有できる空間をイメージして作り上げた。展示に使われている建材はほぼ全てが新たに作成した試作品という。
記念イベントでは、同社が培ってきた技術とビジョンが融合し、持続可能で快適な空間づくりへの意欲が示された。試作品を活用した展示は新たな「ここちよさ」の可能性を広げるものであったといえる。
7月9~10日にはグランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)でも開催する。入場には左記からの事前予約が必要となる。
【80周年記念フェア特設サイト】
DAIKEN 80周年特設サイト - DAIKEN - 大建工業
【日本住宅新聞2025年6月15日号より一部抜粋】
画像:ミライのシェアハウス(フェア用に制作した展示物)