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(一社)日本木工機械工業会 新年親睦会開催 日本木工機械展10月開催「木匠の技 機械の業」

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 木工機械、刃物、関連製品のメーカーで構成し、木材加工関連業界の発展に向けた活動を行う(一社)日本木工機械工業会は2月25日、新年の親睦会「春の集い」を東京都内で開催した。
 日本木工機械工業会の始まりは1946年の(社)全国木工機械工業会発足に遡る。2年後に中部木工機械工業会が設立され、2012年に両工業会が統合されて日本木工機械工業会が設立された。
 冒頭、菊川厚理事長(キクカワエンタープライズ㈱代表取締役社長)が挨拶し、業界における製品需給の経緯や工業会の展開している事業内容について話した。
 コロナ禍以後、木材木工機械の需要は一時的に下がったものの、工業会の会員における2023年度の出荷額は1156億円と、同工業会が統合・設立された2012年以降最高を記録した。
 工業会は経営強化法に基づく証明書発行の事務局でもある。新たな設備を取得予定の中小企業が、「経営力向上計画」を作成し、事業所管大臣より認定されることにより、法人税が控除されたり金融支援が受けられたりする。「経営力向上計画」を申請する際に必要な証明書を工業会が発行している。約10年間で1万件を超える証明書を発行してきた。
 また、人材育成にも力を入れている。国家資格でもある「機械木工技能士」は一時期受験生の減少により廃止候補に上がったという。そこで工業会が受験生の増加に働きかけ、その数は約2倍に伸びた。菊川理事長は「この国家検定が存続するようになったのもひとつの成果」と胸を張る。
 4月に開幕する大阪万博のほか、海外の展示会視察にも注力する。ドイツで開催される世界最大の木工機械展示会である「LIGNA Hannover」に工業会のブースを設け、70名の研修視察団を派遣する。現地関係者によれば「視察団としては世界最大の規模」という。
 そして、10月2~4日にはポートメッセなごや第1展示館(名古屋市)で国内最大の木材加工産業の総合展示会「日本木工機械展」を開催する。実行委員長は田中秀幸副理事長(オーアイ・イノベーション㈱代表取締役)が務める。
 工業会の会員は2024年に102社と初めて3桁を超え、2025年には104社となった。菊川理事長は会員数を増やす「駆動輪のひとつが展示会」としており、力を入れている旨を話した。2025年の展示会のテーマは「木匠の技機械の業」というもの。技術革新と伝統の融合を推進し、日本の木工技術の発展に貢献していく。

【日本住宅新聞2025年3月5日号より一部抜粋】
画像:菊川厚理事長

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