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「7つの地域で9年連続受賞」達成 ファースの家

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 高気密・高断熱、全館空調・調湿機能が特長のファース工法住宅「ファースの家」は3月26日、東京都内でハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2024受賞記念祝賀会を開催した。省エネ基準地域区分1~7地域のファース加盟工務店計14社が応募し、特別優秀賞10社、優秀賞4社と全社受賞したことを祝った。同団体が1~7地域で受賞するのは9年連続となる。
 ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2024は建物躯体と設備機器をセットとして捉え、トータルとしての省エネ性能やCO2削減等に貢献する優れた住宅を表彰する制度だ。具体的には①外皮・設備の省エネ性能値、②多様な省エネ手法の導入、③省エネ住宅の普及への取り組み――の3点から評価。さらなる環境負荷削減の推進と快適な住まいの実現に貢献することを目指している。
 冒頭の挨拶で、「ファースの家」の福地脩悦会長は、4月施行の住宅における省エネ基準適合義務化に触れ、「高品質で高断熱な住まいだけでは差別化にならない」と指摘した。さらに、住まいが暖かくなると飽和水蒸気量が増え、結果的に相対湿度が下がるメカニズムについて言及。暖かい室内でも相対湿度を保てる住まいづくりがファース工法の魅力だとし、「お客様のためにファースの家を受注して、一棟でも多く作ってほしい」とまとめた。
 また、福地智社長は、今回は8地域からの応募がなかったものの、一昨年はファースグループ加盟工務店が1~8地域全てで同制度に入賞したことを説明。「北海道から沖縄まで、まんべんなく省エネ性能の高い住まいを供給しているグループは我々だけだと思う。それを続けることに意味がある」と語った。
 さらにファース工法で20~30年前に建てた住まいが現在、ストックとして市場から評価を受けていることを紹介。「皆さんで建ててきた過去の家が、今すごい力で我々を押し上げてくれている。今後はもっと多くの人に認知され、建ててもらえるよう頑張りたい。メーカーには変わらぬ応援を、工務店にはより多くの家を建てる協力をしてほしい」と挨拶した。
 締めの挨拶を行ったのは、静内産業土建㈱(北海道)の高橋幸二社長だ。同社は今回、初応募で特別優秀賞を受賞している。高橋社長は自身の子どもが会社を継ぐ気はない中、昨年若い技術者と大工が入社したことに触れ、ファースの住まいづくりを今後も地域に残したいと表明。今後自社を同族会社から持ち株会社に変更することで、末永く続く企業にしていきたいと意気込みを語った。

【日本住宅新聞20254月15日号より一部抜粋】
画像:「ファースの家」の福地智社長

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