木材がもたらす生理的リラックス効果明らかに

木材や森林など自然由来の刺激が人体に与えるリラックス効果は、弊紙読者なら日常的に体感されていることだろう。一方で、これら自然由来の刺激が与える人体への生理的な影響についてはこれまでエビデンスが不足しており、なぜ「良い」といえるのか科学的根拠を示すことが難しかった。こうした中、千葉大学環境健康フィールド科学センターの宮崎良文グランドフェローと池井晴美特任助教が「木材セラピーを科学する」というテーマのもと、講演を実施。桧の平板に足裏接触すると脳の前頭前野活動が鎮静化する他、リラックス時の指標である副交感神経活動が高まり、ストレス時に高まる交感神経活動は抑制される実験結果が示されたことなどについて解説を行った。
【日本住宅新聞2022年4月5日号から一部抜粋】