国産合板は横ばいから小幅値上げ 輸入合板は安値一掃高値圧力

東京都ベニヤ板問屋協同組合と日本合板商業組合は10月8日、合板業界の市場動向を伝える市況通信を公表した。先週比での価格変動はなかった。
国産針葉樹合板は10月に入っても荷動きは住宅着工の低迷を反映するように、大きな盛り上がりがないままルート系を中心に当用買いが続いている。メーカーは10月も値上げ姿勢を崩しておらず、第一声としては値上げアナウンスが聞こえてくる。ただし、実際の相場を見据えれば下げはないものの横ばいから小幅な値上げが続いている。一方で、エリアによりプレカット工場の受注および稼働が増加傾向にあるところもあり、多少の秋需にも期待ができる。
輸入合板は産地価格の上昇から需要の盛り上がりに欠ける日本国内への入荷量は減少すると思われたが、9月も入荷量は高い水準となった。首都圏の一部の港湾倉庫はすでにキャパシティオーバーとなっている。
一方で輸入コスト上昇の契約アイテムの入荷も確実となっており、相場は・・・
【日本住宅新聞2025年10月15日号より一部抜粋】