施工現場が知らない素材力 畳は「敷く」に留まらない
COMMOS PROJECT実行委員会は、8月28~31日に展覧会「いま畳を語るとき」を東京都港区南青山で開催した。COMMOS PROJECT(以下、コモスプロジェクト)は、畳市場が縮小傾向にある中、畳文化を活性化する狙いで立ち上げられたもの。大建工業㈱が事務局を務めている。
これまでもイ草農家を撮影して畳の文化について発信する取り組みなどを進めてきたが、同展のような大規模イベントの開催は初となる。132社の協賛を得て、畳素材の紹介や、畳の新たな可能性について探る展示だ。大建工業の担当者は「畳について様々なイメージを膨らませてほしい」と語る。
展覧会のディレクションを担当したStudio Laiの高橋良至代表は畳について「古いイメージが先行しがちだが、自由な素材だ」と言及。畳は畳床と畳表をセットで捉えた場合、床材などへの採用が想起されるが、畳表だけで使えばファブリック素材としても使える。「一般的に畳は・・・
【日本住宅新聞2025年9月15日号より一部抜粋】