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壁装材のルーツを問い直すプロジェクト 時代に流されないデザインを探究

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 ㈱サンゲツ(名古屋市)は、1129日~125日に東京都内で「壁を装う展-Wall Covering and Beyond」を開催した。同社はデザインスタジオ「we+」を迎え、壁装材をデザインと文化の視点から再解釈するリサーチプロジェクトを4月から進めてきたが、この展覧会はその成果を報告する場でもあった。主催社のサンゲツはこれまで数万点におよぶ壁紙を手がけてきた企業、その豊富なアーカイブを活かして「壁を装う」文化の本質に迫る7日間だった。

 会場入口にはサンゲツが展開するクロスの中で出荷量トップのロングセラー商品「SP2519」が垂れ幕として設置され、展覧会の概要を示すキャプションとして使われていた。リサーチプロジェクトへの参画から同展の空間デザインまで手掛けてきたwe+の安藤北斗氏は垂れ幕を示しつつ「住宅で採用されることが多いクロスだが、その柄の源流を辿っていくと葛布に行き着く」と指摘した。葛布は、葛のツルから採った繊維を糸にして織り上げる、日本の伝統的・・・

【日本住宅新聞2025年12月5日号より一部抜粋】

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