設計製図試験の改善求める 建築士法改正を踏まえて 日本建築学会
建築士試験合格後に実務経験を経て免許登録することを可能にする改正建築士法が昨年12月の臨時国会で成立し、来年には新制度での試験が実施される見通しだ。大学等で建築に関する指定科目を修めて卒業した者は、建築に関する実務の経験がなくても受験できるようになる。
今回の改正では、二次試験(設計製図)について改訂されなかったが、日本建築学会(古谷誠章会長)はこのほど、二次試験の改善の方向性に関する意見をまとめ公表した。CADによる試験の導入や学科試験と製図試験の分離実施、計画・設計能力と製図能力を分けて問うことなど「建築士が本来身に付けておくべき知識と能力に照らして適切な」内容とすることを求めている。
【日本住宅新聞2019年6月15日号から一部抜粋】