長期視点の家づくりへ転換を 災害後も自宅で暮らすために

11月27日に開催された日本漆喰協会の総会にて、「EUの環境対策と仕上げ材からみた将来の我が国の対応」、「我が国の壁はやはり湿式」という演題で特別公演が行われた。講師を務めたのは、(一社)マンション地震対応支援協会特別技術顧問の古賀一八氏。
同講演は、住宅の健康性と災害安全性をテーマに行われ、住まいに潜む目に見えないリスク、外部から襲う目に見える危険について、最新のデータと海外事例を交えて解説があった。古賀氏は、内装材の選択が室内環境に与える影響、外壁材の違いが災害時の被害に直結する現実を指摘し、住宅業界に対して「長期視点の家づくり」への転換を訴えた。
講演の内容は「家の中に潜む見えないリスク」から始まった。
日本の壁紙市場の92%は塩化ビニールで占められている現状を紹介。ビニールクロスはプラスチック製、寿命も約10年で使い捨てである。さらにVOC(揮発性有機化合物)を放散する可能性があることから、健康面での・・・
【日本住宅新聞2026年1月5日号より一部抜粋】


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