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集合住宅の音環境を調査

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 住宅相談統計年報において、紛争処理の争点となった主な不具合事象として、2015年から2020年まで「遮音不良」と「異常音」が常にランクインしていた。集合住宅取得者のなかでは、遮音性能が問題と感じている人が比較的多い事象となっている。
 こうした中、国土交通省国土技術政策総合研究所(国総研)は、「集合住宅における居住者の音環境評価に関するオンライン調査」を実施し、その結果を3月29日に発表した。調査対象は集合住宅居住者1万831人、調査期間が昨年1月11~27日となっている。
 まず住宅の満足度に関して、「立地」や「日あたり・採光」に対する満足度は、住宅の所有関係や構造種類にかかわらず全体的に高い。一方、「遮音性」や「防露・防湿」は不満の割合が高かった。
 特に、木造の住宅では遮音性に対する不満が高く、上階や隣戸からの音に対する不満が高いことが示されていた。この傾向は、程度は異なるが、SRC・RC造やS造の建物においても見られ、遮音性の確保は集合住宅において重要な課題であることが示された。

【日本住宅新聞4月15日号より一部抜粋】

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