自宅で介護するときのポイント
㈱groove agentが運営するゼロリノベと、その品質管理および記事制作を請け負う㈱MEMOCOは、「バリアフリー住宅のあり方を考える実態調査」を実施し、その結果を発表。調査対象は介護の当事者・介護者・介護経験者の男女140人、調査期間が7月7〜20日となっている。
まず「ご自身が障害を持っている・家族や他者から介護を受けている」と回答した人に、自宅で「ここを変えたら介護がしやすくなる」というポイントを質問。「もう少し部屋が広かったら、車椅子が動きやすいのにと思う」(女性50代)、「平屋がよいが、手狭になってしまう。騒音などを考えると集合住宅は難しい」(女性40代)、「階段移動が二人がかりでないと難しいので、エレベーターが欲しい」(女性40代)などといった声があり、「介護に関しての動線の確保」や「介護者が支援するためのスペースの確保」といった声が多かった。両社担当者は「車椅子の場合は切り返しなどでスペースが必要になるので、そういった面でもスペースは大きな課題と言える」とした。
次に「ご自身は障害を持っていない・家族や他者を介護していないが障害を持っている方が身近にいる」と回答した人に、「住環境のここを変えたら介護がしやすくなる」というポイントを質問。「同じ手すりでも可動だったり、簡単に高さを変えられると有難い」(女性50代)、「少しの段差でも車椅子が使いづらくなるので、移動しやすいようにフラットな床にしたい」(女性50代)、「小さな段差をできる限りなくして、トイレは広くしたい」(男性40代)などの声があった。両社担当者は「どの程度の介護が必要か、その状況は改善することもあれば進行することもある。そういった変化にも対応できるように、設備や部屋の間取りも可変性があると良い」とした。
【日本住宅新聞11月25日号より一部抜粋】