㈱エヌ・シー・エヌ 大規模木造建築ネットワーク設立 非住宅木造化を加速

㈱エヌ・シー・エヌ(東京都千代田区)は、非住宅木造建築に特化した「大規模木造建築ネットワーク」を設立し、7月1日から活動開始すると発表した。これは、2050年カーボンニュートラル実現に向けた大規模木造の世界的潮流と、日本国内市場が法改正を経て劇的に変化する中で、木造化をさらに加速させるための取り組みだ。
非住宅用途の木造建築への注目が高まる一方、設計事務所やクライアントからは、変化する法規制への対応、プロジェクトに適した施工業者を探す厳しさ、設計初期段階でのコスト試算の難しさ、大規模木造建築の経験豊富な施工業者不足といった様々な課題が指摘されていた。
ネットワーク設立に至った理由にはこうした市場ニーズの高まりと課題に対し、ソリューションが早急に求められていた背景がある。
ネットワークには、同社独自の木造建築システムSE構法の登録施工店で、同構法での非住宅木造実績があり、大規模木造建築の案件を積極的に受注できる体制が整う全国36社がパートナーとして参画する。ネットワークは、問い合わせに対し、建築工事一式を請け負える総合請負パートナーや、建て方木工事などの専門工種を請け負える専門請負パートナーといった、最適な建設会社を紹介するサポートを行う。
SE構法は、ラーメン構法を木造に取り入れ、高精度な構造用集成材と高強度な金物により高い構造強度と自由度を実現し、大規模木造建築を可能にする技術である。ネットワークに関する問い合わせは、同社の特建事業部が受け付けている。
【問合せ】050・1780・0262
【日本住宅新聞2025年6月5日号より一部抜粋】
画像:市場ニーズに応える施工パートナー体制を構築