自社の根差す地域の将来予測を

頭の痛い話だ。厚生労働省が2月27日に発表した人口動態統計の速報値によれば、我が国で令和5年に生まれた子どもの数は過去最少の75万8631人。初めて80万人を割った前年の令和4年から5・1%も減少しているという。さらに同数値は外国人も含めたもの。そのため、今後発表される日本人だけの出生数では70万人台前半となることが予測されている。
少子化問題について調査している厚生労働省所属の国立社会保障・人口問題研究所は、令和5年時点で発表したレポート「日本の将来推計人口」で出生数が75万人台となるのは令和17年頃と見込んでいた。ところが今回の発表を見る限り、少子化は想定をはるかに上回るスピードで進行しているといわざるを得ない。
日本住宅新聞3月5日号より一部抜粋