子どもを守るために 住まい・住まい方の両面に「住環境整備」

消費者庁は、「消費者事故等調査報告書(住宅の窓及びベランダからの子どもの転落事故)」等を公表した。
住宅の窓・ベランダからの子どもの転落事故については、行政機関等から危険性及びその対策の周知啓発が継続的にされている。それにもかかわらず、死亡事故が発生し続けていることから、事故等原因を究明し、生命身体被害の発生・拡大の防止を図るため、調査を開始して報告書にまとめた。
同報告書では、6歳未満の子どもの住宅の窓・ベランダからの転落死亡事故134件(1993年から2024年までの32年分)の発生状況を調査。転落箇所別では、窓が42件、ベランダが92件であった。窓からの転落は1歳の事故が42件中12件で最も多く、次いで2歳が10件。ベランダからの転落事故は3歳の事故が92件中41件で最も多く、次いで4歳が21件だった。
また、事故発生時における保護者の在宅状況は、在宅が134件中65件、不在(家族の送迎、ごみ出しなど短時間の・・・
【日本住宅新聞2025年8月5・15日合併号より一部抜粋】
図表の出典:消費者庁「消費者事故等調査報告書(住宅の窓及びベランダからの子どもの転落事故)」