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第38回青年技能競技大会 入賞5名中建設ユニオンは4名「若手が上位入る力を持てるように」

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 全建総連東京都連は8月18日、「第38回青年技能競技大会」を都立多摩職業能力開発センター府中校(東京都府中市)で開催した。同大会は全国の青年技能者が規矩術や手刻みの技能レベルを競うもので、今年は「四方転び踏み台」を6時間以内に作成する課題に8人が取り組んだ。うち2名は初出場であった。
 競技結果は1位・金賞が三浦伸晃さん(建設ユニオン)。2位・銀賞が四宮藍さん(同)。3位・銅賞が岩本将希さん(東京土建)。4位が小林英雄さん(建設ユニオン)。5位が堀雅英さん(同)。
 入賞した5名のうち、建設ユニオンの選手が4名を占める結果となった。
 同大会は愛媛県武道館(愛媛県松山市)で9月14~16日に開催される全建総連第40回全国青年技能競技大会の予選も兼ねており、本大会の上位3名が出場する。
 審査発表では乙部正志審査員が総評を述べた。「若手はすぐ上位に入れる力を持てるようになってきている。これだけの若手が育ったという結果をうけ、開催し続けてきて良かったと感じている」。
 一方で、厳しい指摘もあった。「去年に引き続き非常に点数が低い。(試験中に製作、提出する原寸)図面も細かい減点が非常に多かったうえ、作品も同様だった。全建総連第40回全国青年技能競技大会への出場に選ばれた3名は、まだ練習する時間がある。本大会で注意されたことをもう一回反省して取り組んでほしい。良い報告を待っている」。
 本大会の出場選手はプレカット全盛といわれる時代の中でも休日を返上して規矩術・手刻みの技術を学んでいる。職人不足や省施工性が注目される市況ではあるが、在来工法の原点に立ち返る機会は大工として重要だ。読者工務店にはぜひ、本大会に注目してほしい。

【日本住宅新聞9月5日号より一部抜粋】

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