関東大震災から今年で100年 改めて耐震の重要性を

2月6日、トルコ南東部でマグニチュード7・8の大規模地震があり、同国内の他、シリアなど周辺国において多数の死傷者が発生している。亡くなられた方々及びそのご家族に心からの哀悼の意を表するとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げたい。今回、被害が大規模になった原因の一つとして指摘されているのが、現地の建築物における耐震性能の低さだ。中近東ではRCのフレームの中にただレンガを積み上げる手法、あるいはただレンガだけを積み上げ接着する組積造の住まいが多い。こうした建築物は、配筋を組むなど耐力を高める措置をしなければ、地震による横からの水平力に対し、極めて脆弱な構造となってしまう。
【日本住宅新聞2023年2月15日新年号から一部抜粋】