良好な住環境の重要性をさらに強化

これまで住まいは「快適」を追及してきた。しかし、交通事故死は年々減少している一方、家庭内事故死、特に浴槽内溺死は年々増加傾向にある。そのため、最近の住まいづくりでは、住まい手の「健康」について考えることが重要なテーマとして求められている。
こうした中、(一社)日本サステナブル建築協会(JSBC)は、国土交通省スマートウェルネス住宅等推進事業「住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査」第8回報告会を2月20日に開催した。JSBCは、全国各地の医学・建築環境工学の学識者からなるスマートウェルネス住宅等推進調査委員会を設置。2014年度から調査を開始し、断熱改修を予定する住宅を対象として改修前後における居住者の血圧や活動量など健康への影響を検証してきた。2019年度からは長期的な追跡調査などを始め、2020年度からは改修5年後調査も開始した。これらの追跡調査を行うことで断熱と健康に関する更なる知見の蓄積を目指し、これまで様々な住宅・健康分野連携の医学的エビデンスなどを公表している。
日本住宅新聞3月5日号より一部抜粋