【高性能住宅特集】単一性能では差別化できない 高性能住宅の再定義と戦略

住宅価格の上昇が続くなか、注文住宅を取り巻く市場環境は大きく変化している。国土交通省住宅局の担当者によれば、事業者からは消費者マインドの冷え込みが報告されており、価格上昇が需要を抑制しているとの声が寄せられている。
一方で、現在も注文住宅を検討する施主は、物価上昇に対応できる一定の購買力を備えており、従来の「価格訴求型」の提案だけでは受注につながりにくい状況が生まれている。安さを前面に出した提案は、むしろ不毛な競争を招き、工務店の収益性を損なうリスクが高い。
こうした環境下で求められているのが、他社と代替できない付加価値を備えた住宅商品である。本特集で扱う「高性能住宅」は、断熱性能と気密性能を基本としながら、遮音・防音性能、維持管理のしやすさ、そして長期にわたって性能を維持できる耐久性までを含めた総合的な住宅像を指す。
長期優良住宅の枠組みに収まるものも多いが、制度要件を満たすだけでは十分とはいえず、・・・
【日本住宅新聞2026年3月15日号から一部抜粋】











