【防水特集】激甚化する雨から建物を守る

雨が建物の寿命を縮める最大の要因であることは、家づくりに携わる誰もが知っている。その脅威に対して現場でどう対処するかは、これまで経験や慣習に頼ることが多かった。
しかし、雨水はわずかな隙間から侵入し、構造材を腐食させ、断熱材の性能を奪っていく。目に見えないところで進行する劣化は、数年後、あるいは数十年後に取り返しのつかない形で表面化する。
近年の天候は、以前とは様相が異なる。激しい集中豪雨や、横から叩きつけるような雨に対して、従来の施工法がそのまま通用するとは限らない。雨漏りは施工不良として片付けられがちだが、実際には部材の選択や、納まりの設計、そして現場での細かな処理が適切に組み合わさって初めて防ぐことができるものだ。
建物全体を包み込む防水層は、住まいの皮膚に例えられる。防水の連続性が途切れた瞬間、家は健康を損なう。特に、窓廻りや開口部、異なる材料が接する部分は、雨水の入り口として最も警戒すべき場所だ。・・・
【日本住宅新聞2026年7月5日号から一部抜粋】















