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ナイス 非住宅参入の疑問を解決へ 環境・健康テーマに展示会

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 ナイス㈱(横浜市)は11月27~28日、木に関する製品や技術などに触れられる展示会「木と暮らしの博覧会®」をパシフィコ横浜で開催した。国産材の利活用に向けた取り組みや住宅・建築物の省エネ化・再エネ利用につなげる商品などを紹介した。
 展示会場では国産材の利活用や木質化に関する事業の展開に参考となる情報を提供するエリアに加え、非住宅への参入や中大規模木造の実現に関する疑問を解決する相談コーナーなども設置。さらに木材や住宅設備を販売するブースやセミナー会場も用意した。集まった出展者は80を超える。集客数は2日間で7138人を記録した。

透湿性優れた「MDF野地板」
屋根下地の腐朽課題を解決へ

 今年の木と暮らしの博覧会は「環境と健康」をテーマとした。80を超えるブースのうち、大建工業㈱(大阪市)がアピールした製品も「環境と健康」に合致するものだ。
 ブースでは11月21日に発売した屋根下地材「MDF野地板」の解説が行われており、複数の来場者が足を止めていた。MDFは環境に配慮した同社主力のエコ素材で製材端材などを主原料としている。
 一般的な構造用合板と比べ、約10倍の透湿性能、約9倍の撥水性能を併せ持つ。さらに乾燥速度は構造用合板が5日かかる一方、MDF野地板では2日で乾燥する速乾性も強みだ。
 MDFを新用途として発売するのは約10年ぶりとなる。これまで課題とされてきた野地板合板の腐朽等の課題を解決する製品として、販売を進める。
 同社の担当者は一般的な構造用合板とMDF野地板における透湿性能の比較実験を実施した。筒状の容器を水平方向に板で仕切り、上方には水が、下方には空気が入っている状態だ。
 一方の筒は仕切りに合板が使われ、一方にはMDF野地板が使われている。そこで下方にポンプで空気を入れていく。すると、仕切りにMDF野地板を使った筒に入った水には大量の泡が発生。仕切りに合板を使ったものに泡の発生はほとんど見られなかった。
 これについて同社担当者は「空気を逃がしているということだ」と説明。「湿気を閉じ込めないためカビが発生しにくく、腐食もしにくい」と製品の特長を解説した。
 MDFのように木質資源をマテリアルリサイクルした製品は環境配慮の観点からも重要だ。樹木が育成する際に吸収した二酸化炭素は燃やさない限りその「体内」に固定化され続ける。環境に配慮した建材で住宅躯体へのカビ発生を防止し、住まい手の健康にも配慮する。「環境と健康」を両立する好例だろう。

【日本住宅新聞12月5日号より一部抜粋】

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