室内空気環境の新課題「香害」 その実態と住宅環境への影響

柔軟剤や芳香剤の合成香料が引き起こす「香害」は、化学物質過敏症の発症リスクを孕む、現代住宅における新たな難題だ。「良かれと思って」使われる製品が、なぜ住まい手の健康を脅かし、トラブルの火種となるのか。ハード面だけでなく、引き渡し後の暮らしまで見据えるべきテーマを取り上げる。
過敏症・香害を正しく知る委員会は6月、衆議院第二議員会館においてパネル展「不安虫ちゃんの参加型パネル展 香害ってなあに?」を開催した。この展示会は、柔軟剤や芳香剤などの合成香料を含む日用品によって引き起こされる健康被害「香害」の実態を伝えるために企画したものである。
会場では、化学物質過敏症の当事者や、学校での香料に苦しむ子供たちなど、2000人分を超える切実なメッセージが公開された。住宅産業においては、かつて建材から発生するホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物(VOC)によるシックハウス症候群が社会問題となったが、2010年頃からは住まい手が・・・
【日本住宅新聞2026年7月5日号より一部抜粋】















