【床材特集】大空間を美しく整える床材選び 床材が生むデザインと機能

近年、住宅市場において平屋の存在感が増している。工務店の現場でも「若い子育て世帯からの平屋相談が増えている」という声が多く聞かれる。かつて平屋は高齢者向けの住まいというイメージが強かったが、いまはむしろ30~40代の子育て世帯が積極的に選択肢に加えるようになった。
背景には、共働き世帯の増加や在宅ワークの普及など、家庭内での「見守り」を重視する価値観の変化が挙げられる。ワンフロアで生活が完結する平屋は、子どもの位置や行動が把握しやすく、家事動線も短く、階段がないことで転倒リスクも減る。将来のバリアフリーにもつながるため、長期的な安心感を求める世帯にとって合理的な選択肢となっている。
こうした価値観の変化は、住宅内部の空間構成にも影響を与えている。特にLDKを一体化した大空間プランの人気も高まっており、視線が抜け、家族の距離が近くなる開放的な空間が求められている。子育て世帯にとっては、料理をしながら子ども・・・
【日本住宅新聞2026年1月5日号から一部抜粋】


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