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M&A建材事業を押し上げも住宅事業は集合中心に増加

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 ナイス㈱(横浜市)は5月14日、2025年3月期の連結決算を発表した。売上高は前期比7・6%増の2430億5400万円となった。M&Aなどに伴い、建築資材事業の売上高が増加したことに加えて、住宅事業の売上高がマンションを中心に増加したことが主な要因としている。

 営業利益は同5・1%増の46億2800万円となった。経常利益は同0・6%減の43億500万円。親会社株主に帰属する当期純利益は、同31・7%減の28億7200万円にとどまった。これは、前連結会計年度に固定資産売却益24億3700万円を計上した反動や、システム開発に伴う損失計上などが主因だとしている。

 セグメント別では、建築資材事業の売上高が同7・7%増。M&Aなどに伴って、冊子やエクステリアなどの建材・住宅設備の販売が増加した。住宅事業の売上高は11・4%増。マンション事業が増収したほか、マンション管理事業が堅調に推移したことが影響した。

 営業利益は住宅事業がマンション事業等の好調で同23・5%増と大きく伸びた一方、建築資材事業は輸入材収益性の低下やM&A関連費用、物流コスト増などにより同21・3%減となった。

 また、国産木材の割合が上昇し、取り扱いが拡大している市況を踏まえた目標も設定。今後は成長戦略の一貫として国産木材の供給力強化や、表層圧密テクノロジー「ギュッド」など無垢材のコンポーネント展開を進め、国産木材ナンバーワンと環境目標達成を目指す。

【日本住宅新聞2025年5月25日号より一部抜粋】

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